2009-03-11
■ [scheme] Ikarus Schemeを動かしてみよう(3)
MLに動いたよありがとうメールを書いた。
んでAOBenchですが。インタプリタで30分から45分かかってたコードが、7分ちょっとで終わりました。 コンパイラすげー。
まあGaucheでも匠の技でチューニングすれば26秒になるわけなんですが、 「何もしなくてもそれなりに速く動く」っていうのは結構なメリットではないかと思いました。
あとmjtさんのYpsilon版が、全く変更せずにIkarusでも動くんだよね。 R6RSえらい。
Ikarusのダメなところは、間違いなくドキュメントが古いことです(笑)。ドキュメントの質は悪くないんですが、ドキュメント担当の人が 燃え尽きてしまったのでしょうか…。0.0.4のリリースが待ち望まれます。
■ [scheme] Ikarus Schemeの動かし方まとめ('09春)
R6RS準拠のSchemeコンパイラ、Ikarus Schemeのインストール方法です。
ソースはML。
0.0.4が出たら、以下のような面倒な手順は不要になるはずなので、公式サイトをチェックしてください。
1. 準備
まずbazaarというバージョン管理システムをインストールする。MacPortsならport install bzr。
2. チェックアウト
Ikarusの最新版を取ってくる。
$ bzr checkout --lightweight http://www.cs.indiana.edu/~aghuloum/ikarus.dev ikarus $ cd ikarus
3. コンパイル
$ ./configure --prefix=/home/どこか --enable-libffi $ make install
MacPortsだと以下のようにしないといけないかも。
$ ./configure --prefix=/home/どこか --enable-libffi CFLAGS=-I/opt/local/include LDFLAGS=-L/opt/local/lib $ sudo make install
インストールしたbin/ikarus にパスを通しておく。
$ ikarus
で起動すればOK。(Ctrl-Dで抜ける)
4. SRFIライブラリの準備
適当な場所で
$ bzr checkout --lightweight http://bazaar.launchpad.net/~ikarus-libraries-team/ikarus-libraries/srfi srfi
とする。
環境変数IKARUS_LIBRARY_PATHを設定する。例えば /Users/yhara/research/r_6rs/ikarus/srfi にチェックアウトしたなら、
$ export IKARUS_LIBRARY_PATH=/Users/yhara/research/r_6rs/ikarus
5. テスト
以下のようなスクリプトを用意して(27.scm)、
(import (rnrs) (srfi :27)) (display "27") (newline)
コマンドラインで
$ ikarus --r6rs-script 27.scm 27
となればOK。
■ [git] learn.githubのGitチュートリアルがすごい
githubがGitチュートリアルを始めたようです。
まだ書きかけのところもあるけれど、既にある分だけでも スナップショットベースのモデルだとか、 statingって何だとか、 変更を取り消すにはどうしたらいいかとか、 「そこが知りたかったんだよ!」という説明が丁寧に書いてある。
英語だけど、Git初心者にとっては十分読む価値があると思うよ。
(3/17追記:日本語なら http://www8.atwiki.jp/git_jp/ がおすすめ、というコメントを頂いた。ありがとうございます。
それで気づいたんだけど、learn.githubの良いところは図を多用してるところだな。)
日本語では、http://www8.atwiki.jp/git_jpがありますよ。<br>本家のマニュアルの翻訳なのでGithubのような第三者のマニュアルと比べても正確さは間違いありませんし、特にチュートリアルは初心者にはおすすめです。