2010-04-04
■ [ruby][book] Rubyを使いこなすための一冊、『Rubyベストプラクティス』
「Ruby Best Practices」の和訳がオライリーから出て、読みたいなーと思っていたらなんと献本をいただいてしまった。 有り難いことです。
4873114454
内容を一言でまとめると、「実践Ruby」あるいは「Ruby中級者レッスン」という感じ。 4873113008の方とはちょっと毛色が違ってて、Rubyの正しい書き方というより、 Rubyを実践的に使う際のさまざまなトピックについて解説されている。
Rubyでプログラムを書き始めた人から、Rubyを長く使っている人まで、読めばなにかしら得るものがあるだろう。 僕も(まだところどころしか読んでないが)いくつか「なるほど」と思うことがあった。
1章はテストについて。
2章はRubyでのAPI設計について(引数・ブロックとかね)。
3章はRubyの動的さを生かしたテクニックについて。
4章はテキスト処理とファイル管理について(tempfileとか)。
5章はRuby上での関数型プログラミングのテクニックについて(無限リストとか)。
6章はデバッグ(inspectやLogger)について。YAML(Kernel#y)をppの代わりに使うというのはなるほどなぁと思った。
7章は他言語化について(CSIなやり方、UCSなやり方、アプリの他言語化)。
8章はライブラリをgem化して配布する際のいろいろな話題。
さらに、付録Aは1.8と1.9の両方で動くRubyスクリプトを書く方法、付録Bは便利な標準添付ライブラリの使い方が紹介されている。どこまでも実用的な本書なのであった。
最後の付録Cでは、「Rubyワーストプラクティス」として、いくつかのやらない方が良いことが列挙されている (「eval使いすぎ」とか)。
さて、実は英語版が先日からPDFで全文公開されている…どころか、本の原稿そのものが公開されていたりする。
だが日本語の方がやっぱり読みやすいし、物体としての本は、存在するだけで「読まなきゃ」というリマインダになる :-)。