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Route 477



2010-04-04

[ruby][book] Rubyを使いこなすための一冊、『Rubyベストプラクティス』

「Ruby Best Practices」の和訳がオライリーから出て、読みたいなーと思っていたらなんと献本をいただいてしまった。 有り難いことです。

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内容を一言でまとめると、「実践Ruby」あるいは「Ruby中級者レッスン」という感じ。 4873113008の方とはちょっと毛色が違ってて、Rubyの正しい書き方というより、 Rubyを実践的に使う際のさまざまなトピックについて解説されている。

Rubyでプログラムを書き始めた人から、Rubyを長く使っている人まで、読めばなにかしら得るものがあるだろう。 僕も(まだところどころしか読んでないが)いくつか「なるほど」と思うことがあった。

1章はテストについて。

2章はRubyでのAPI設計について(引数・ブロックとかね)。

3章はRubyの動的さを生かしたテクニックについて。

4章はテキスト処理とファイル管理について(tempfileとか)。

5章はRuby上での関数型プログラミングのテクニックについて(無限リストとか)。

6章はデバッグ(inspectやLogger)について。YAML(Kernel#y)をppの代わりに使うというのはなるほどなぁと思った。

7章は他言語化について(CSIなやり方、UCSなやり方、アプリの他言語化)。

8章はライブラリをgem化して配布する際のいろいろな話題。

さらに、付録Aは1.8と1.9の両方で動くRubyスクリプトを書く方法、付録Bは便利な標準添付ライブラリの使い方が紹介されている。どこまでも実用的な本書なのであった。

最後の付録Cでは、「Rubyワーストプラクティス」として、いくつかのやらない方が良いことが列挙されている (「eval使いすぎ」とか)。

さて、実は英語版が先日からPDFで全文公開されている…どころか、本の原稿そのものが公開されていたりする。

だが日本語の方がやっぱり読みやすいし、物体としての本は、存在するだけで「読まなきゃ」というリマインダになる :-)。