2012-04-21
■ [book] 『インターネットのカタチ』
「Geekなぺーじ」でおなじみのあきみちさんによる共著。誰もが知ってるが誰も全体を知らない「インターネット」というものを、いろいろな角度から眺めていく本。
あきみちさんがどこかで「物理層の話が一番食いつきがいい」みたいなことを書かれてた気がするけど、面白いから仕方ないですね。アルゼンチンやウルグアイのWebサイトも一瞬で表示される現代だけど、 それは魔法じゃなくて、実際に一本の線が地球の反対側まで繋がってるんだなぁという。(参考:http://www.submarinecablemap.com/ )
4274068242
以下メモ。
1. 壊れやすくて粘り強い
2. ネットワークのネットワーク
- p.17 インターネットの全体像を100.0%把握している人はこの世にいない。"何をもって「完全に止まった」と定義するかも難しそうです"
3. 仕様のデバッグ
4. 「名前」を巡る変化
- p.93
5. 物理的に切れた!
- p.101 "台湾周辺には非常に多くの光海底ケーブルが集中しています。中国と台湾の間の海は深さが足りないので、光海底ケーブル敷設には向きません。"
- p.107 インターネットに大きな障害があると「テロで光ケーブルが切断されたのではないか」という陰謀論が盛り上がったりするが、光ケーブルの切断は日常的に起きている (バックアップ回線のおかげで通常は気づかずに済んでいる)
- p.118 "[176]によると、地球温暖化によって漁業活動が行われる海域が変化していることも光海底ケーブル切断危機の要因として述べられています。"
- p.119 "光海底ケーブルは、光ファイバケーブルだけで構成されているわけではありません。光信号が光ファイバケーブルを通ると減衰するため、一定の距離ごとに光増幅中継器が必要になります。"
- p.123 "実は伝書鳩通信はイメージほど遅いわけではありません。日本でも、距離によってはADSLくらいの回線であれば勝つ場合があります。"
- p.131 衛星回線ならケーブル切断の恐れはない…と思いきや、通信衛星が軍事衛星と衝突するという事故が実際にあったりする
6. インターネットと国境
7. インターネットの大渋滞
- p.162 "電波に乗ったテレビ放送や衛星放送であれば、不特定多数の人々が同時に視聴しても配信側への影響はありませんが、Webの通信は不特定多数の人々が同じ瞬間に集中してアクセスすることに強いとはいえません。"
8. 論理的な通信の密集地帯
9. おわりに