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Route 477



2014-02-26

[games] 「ぷよぷよ」の全国一位を決める大会「S級リーグ」

今日の日経新聞の文化面に、「ぷよぷよ」のトッププレイヤーである服部(くまちょむ)氏の記事が載っていたらしい。 これを見てぷよぷよってそんなゲームだったっけ…?と思った人もいるかも知れないので、せっかくなので来月行われる「2013年度アーケード版ぷよぷよ通S級リーグ」の紹介をしたい。

「ぷよぷよ」とは

今さら説明しなくても良いかもしれないが、「ぷよぷよ」はアーケードや家庭用で発売されているパズルゲームだ。コンパイルの倒産後もセガから断続的に新作が出ており、今月初めには最新作の「ぷよぷよテトリス」が3DS/WiiU/Vita/PS3で発売された。

「ぷよテト」はその名の通りぷよぷよとテトリスが合体したソフトで、それぞれのルールで遊べるほか、ぷよぷよvsテトリスで戦うルールや、ぷよとテトリミノが混ざって落ちてくるルールなどがあるらしい。競技としては、ぷよぷよとテトリスが交互に入れ替わる「スワップ」ルールの評判が良いようだ(ステマ)。

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ACぷよぷよ通とは

ACぷよぷよ通はシリーズ最初期に発売されたアーケードゲームで、「相殺」の概念を取り入れることで戦略の幅が大きく広がった一作である。これがなんというか奇跡的にバランスの取れた対戦ゲームで、1994年の発売から20年が経つ今になっても未だに研究しつくされる気配がない。

上級者どうしの対戦がどんな感じになるのか?というのは、とりあえずこの動画を見ると良いと思う。ちょっと古いが、僕がぷよ対戦をやりはじめるきっかけになった動画でもある。

「本線」や「催促」といった独特の用語に関してはぷよぷよ用語辞典にまとまっている。

後打ち有利の原則

「通」以降のぷよぷよは相殺システムがあるため、ただ単に大きな連鎖を打っても勝利が確定しなくなった。むしろ、先に連鎖した方が不利になることが多い。

その理由は、連鎖数が伸びるほど送るおじゃまぷよの量が増えることにある。例えば1Pが10連鎖を打ったとしても、2Pが上級者であればその間に自分の連鎖を12連鎖や13連鎖まで伸ばして発火することができる。すると13連鎖の方が大きいので、差額のおじゃまぷよが1P側に大量に降って負けてしまうというわけだ。

この原理は少ない連鎖数に対しても同様で、2連鎖を打つと3連鎖が返ってきて不利になり、4連鎖を打つと5連鎖が返ってきて負ける…というのがA級・S級クラスの戦いとなる。そのため、いかに相手に大きな連鎖を打たせるか?が戦略上のポイントになる。

とはいえこれはあくまでも前提に過ぎなくて、プレイヤーによっては序盤に相手の隙をついて速攻を仕掛けるのが得意だったり、あるいは中盤で有利を取ってからの追い打ちが鋭かったり、もしくは終盤まで隙を見せずに大連鎖を組み上げたりと、個々の競技者によって個性が出るゲームでもある。

S級リーグとは

そんなACぷよぷよ通の全国一位を決める大会が来月開催予定の「S級リーグ」だ。5名のトッププレーヤーがリーグ戦を行い、その結果で順位が決まる。昨年末にはその一つ下のA級リーグが関東・関西に分けて行われ、それぞれの優勝者がS級リーグへの参加資格を得た。

このA級・S級リーグはメーカーの手によるものではなく、プレイヤーの有志によって運営されている。S級リーグという名前が付いたのも2011年からで、システムもまだ固まっておらず、昇格・降格など最適なシステムを探っているという段階だ。今年は古参であるALF・kamestry選手と2連覇中のmomoken選手、それにA級から昇格のstily・SAKI選手を加えた5名でのS級リーグとなった。

今年は試合動画のアップロードだけでなく、当日の生中継も入るようだ。決戦の日は3月の21日・22日。熱い戦いに期待したい。