2016-05-06
■ [gadget] ErgoDox EZとUltimate Hacking Keyboardを比較する
最近セパレート式のキーボードに興味があるのでちょっと調べてみた。
モチベーション
肩が体の真横にあるのが自然な姿勢、というのを読んでなるほどと思ったから。普通のキーボードだとどうしても肩が前に来て、肺が圧迫されたりするんだけど、セパレート式だとそれがない。MacBookに外付けキーボードを2台繋いで試してみたんだけど確かに良さそうだった。というかしばらくその構成で行こうと思ったんだけど、Ctrl+Hを入力したいときに左手Ctrl、右手HだとCtrl+Hと認識されず断念した。
ErgoDox EZ
ErgoDoxというオープンソースハードウェアを、組み立てた状態で売ってくれるもの。indiegogoでクラウドファンディングしていたが、最近公式サイトが出来たようだ。
- ErgoDoxを購入して人生がバラ色になった - YAMAGUCHI::weblog
- 漢(オトコ)のコンピュータ道: キーボードを新しくした話(ErgoDox) (EZではない)
- ErgoDox EZが届いた · I Will Survive
Ultimate Hacking Keyboard
こちらもオープンソースハードウェアで、クラウドファンディングで資金を集めた点も同じ。ただモノとしてはErgoDox EZといろいろ違う点がある。
- ErgoDoxのほうが大きくて場所を取る。その代わりErgoDoxは傾きを付けるためのパーツ(足)がオフィシャルで用意されている。
- UHKの方が配列が普通のキーボードに近い。ErgoDoxは「P」の右にキーが一つしかないため、配置をどうカスタマイズしても多少の練習が必要。
- UHKは親指部分にオプションでトラックボールとかを付けられる。ErgoDoxは親指部分にもキーが付いていて、デフォルトではEnterとかが割り当てられている。
記事など:
- 左右に分離する究極のキーボード「Ultimate Hacking Keyboard」--オプションも豊富 - CNET Japan
- 個人のレビューは見つけられなかった(この前見たらShips Sep 30, 2016だったのでまだみんな届いてないのかもしれない)
その他
オープンソースではないが、この2つ以外にもセパレートのキーボードは存在する模様。例えば以下。
- KINESIS Freestyle2
- Windows版とMac版があり、それぞれ9インチ版(小)と20インチ版(大)がある
- 単体だと上記2つより安い(アクセサリを付けると近い価格帯に)
検討結果
ErgoDox EZを注文した。理由としては弊社の先輩がUHKを既に注文していたというのが大きくて、せっかくなら違うのにした方が比較できて面白いかなぁ、という感じ。参考にならない理由で申し訳ないが。
注文は公式サイトから行った。indiegogo経由だと注文時にキースイッチの指定ができなくてあとからメールで聞かれるらしいので、公式サイトの方が楽だと思われる。 足とリストレストはあった方が良いという感想が多かったので、選択肢は以下のいずれかになる。
個人的に刻印がある方が好きなので刻印ありを選んだ。配置をいじると一部のキーの刻印が嘘になりそうだが、一応キーキャップ単位で移動することはできる模様 (Dvorakにしたい人とかのために、刻印があるキーキャップは全て同じ形状になっているらしい)
キースイッチに関しては悩んだ結果Brownを選んだ。あまり硬いのは好きでないので茶軸と赤軸が候補だったのだけど、赤(というかLinearタイプ)があんまりしっくりこなかったので茶色にした。
補足:キースイッチについて
ErgoDox EZ, UHKはキースイッチを選べる。キースイッチというとCherry MXシリーズが有名だが、ErgoDoxはGateron、UHKはGateron・GreetechのMX互換スイッチを採用している。赤黒茶青緑あたりはCherry MXの同色と対応しているが、White, Yellow, ClearはMXの白軸とかとは別物らしいので注意。
- ErgoDox EZ
- Brown(≒Cherry MX Brown) 55g 2.0mm Tactile
- Blue(≒Cherry MX Blue) 60g 2.3mm Clicky
- White (=軽めの赤) 35g 2.0mm Linear http://blog.restartr.com/2016/03/31/got-my-ergodox-ez/
- Red (≒Cherry MX Red) 45g 2.0mm Linear
- Yellow (=硬めの赤) 50g 2.0mm Linear
- Black (≒Cherry MX Black) 60g 2.0mm Linear
- Green (≒Cherry MX Green 硬めの青) 80g 2.3mm Clicky
- UHK
- Blue 50cN Clicky HighlyTactile
- Brown 45cN NonClicky Tactile
- Red 45cN NonClicky Linear
- Black 60cN NonClicky Linear
- Clear 65cN NonClicky Tactile 硬めの茶
- Green 80cN Clicky HighlyTactile 硬めの青
Cherry MXの赤、茶、青、黒軸については https://www.diatec.co.jp/products/CHERRY/ が参考になる。またこの4つは大型家電量販店に行くと試し打ちができたりする。